友人と再会) バレンシア2024年洪水サバイバーの話

バレンシアに住む元同僚が友人の結婚式のために近くに来ているので久々の再開、

彼女は2024年10月にバレンシアで起こった、DANA (洪水)の被害地域に住んでおり、幸い高層階に住んでいたため無事、また近くに住むご家族も含めてみんな無事でしたが、車が飲み込まれ破損。

そこから、道路が封鎖され、車がつかえない中で、食料を入手するために一番近くのスーパーまで歩いて片道1時間20分、往復3時間かかっていたようなところから復旧生活がスタートして。

しかも驚いたことに、洪水の被害者が200人と報道されているが、実態は全然違っていて、3000人いてもおかしくないとのこと。

義理のお兄さんが、軍隊で働いていて、DANAの際に、駐車場などで多くの被害者を救助、救済、そして回収した中で、洪水によって、多くの方のご遺体は実際破損してしまっていて、ほぼほぼ人として確認できない状態だった。そういう人たちは、未だにご遺体確認ができていないため、失踪者としてカウントされている。

また、本当に多くの方が、車中で亡くなったのだけど、その人達は、事故死としてカウントされたので、洪水の被害者としては計算されていない。

と、、

一体どういうことなんだ、、、おいバレンシア政府、スペイン政府、なぜ過少報告するのだ。

たくさんの竹林が水をせき止めて、それも原因の一つだったが、その残骸はいまだに部分的に処理されずにある。復興しているところもあるが、爪痕は相当だったのでまだ、回復といえるほどではない。

そして、復興に必要な重機や機器が圧倒的に足りていなかった。軍隊の義兄も必要なリソースがなく、市販のバスケットで泥をかき出したりしていたと。

その後、友人もいろいろあって、今本当にやっと今月落ち着いたくらいのところ、また旦那さんと二人で暮らせるようになった。

当時は、友人と大丈夫か確認した程度でしたが、もっと助けてあげられたのではないかとちょっと後悔しました。

とりあえず、また現地を訪れて何かできることばあればしたいと思います。。

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今世界情勢がだんだん緊迫してきている中で、当たり前のことが当たり前ではなくなってきている、自然災害もしかり。備えをしっかりしなければ。

こんな壮絶な話を、平和なプラサコンコルディアでしていました。。




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