お茶摘み&山菜採り体験@善光園 /青山Farmer's Market

おいしくて安全な野菜を手に入れるため、ほとんどお客さんとして、またたーまーにサポーターとしてお手伝いさせていただいたりしている青山Farmer's Market企画の

静岡の有機栽培の茶葉を栽培・販売されている善光園さんの茶畑にお茶摘み体験に行かせていただきました。

あいにく途中から雨が降ってきてしまいましたが、スタッフさん含め6人楽しく渋谷から静岡へドライブ〜。

善光園について、まずは緑茶とお茶クッキーをいただきながら、増田さんのお話を聞きました。緑茶の深い味わいとお茶クッキーの美味しさにほっこり。更に、新茶葉の天ぷら初体験。とても美味でぱくぱく進みます。
 

金谷町の一大産業である茶葉栽培。この町でのお茶作りはさかのぼること江戸時代末期、幕府が解体され武士が仕事をなくさないようにということで、お茶を作り始めたところから始まっているそうです。(お茶の伝来は1000年以上前中国から薬として伝わったのが始まり、その後茶道で繁栄するなど長い歴史がありますが)

増田さんがやっていらっしゃる善光園も、代々伝わる茶葉栽培に加え、野菜なども育てている農家さんです。


元々薬として伝わっているお茶なのに、農薬を使うことにより甘みが増したり、茶葉が早く育つという状況に違和感を感じ、20年ほど前に、有機栽培としてやっていきたい、と無農薬での栽培を始めたそうです。

無農薬で栽培するということは、一見、ただ農薬をやらないだけではありません。畑は地つなぎにつながっており、町の集団意識を強く結びつけるものでもある、そんな中、有機栽培を始めることは、その輪を乱すものととらえられ、周囲から猛反対を受け続けたそうです。
農薬をやらないことにより、虫が大量発生し、それが他の畑に広がってしまい、他の畑の農家さんから苦情が来る、そして有機栽培で育てること自体も、茶畑が慣れうまく育つまでに10年ほどかかってやっとうまくいくようになった、それまではバイトをされたりして収入を得るようにされていた。

化学肥料や添加物は、人間の生殖にも大きな影響を及ぼすものであり、お茶でそれを防ぎたい。
お茶を飲んでくれる人に、安全で安心なお茶を届けたい、その一つの志を貫くために壮絶なご苦労や努力をされ、自ら戦ってきた増田さんの熱い想いとお話にただただ感銘を受けるばかりでした。
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そしてお茶畑につれて行っていただき早速体験。
お茶の栽培では、春前に茶葉の木をカットして整えて台を準備し、新芽が生えてくるのを収穫していくというサイクルだそうです。


有機栽培は雑草取りが肝。
除草剤を使うと、土のpHを下げる作用がありますが、有機の場合pHは5.5、つまり弱酸性という植物にとって(たしか人間にとっても)いい環境のため、茶葉だけでなく雑草もグングン生えてきます。

目で見て、その雑草たちを取り除きながら、茶葉が自然と生えて来れる環境を整えていく、この仕事が有機で茶葉を育てることの全てだそう。
そうお話しながら、茶畑を登って行く中、自然と雑草を取り除いているのが印象的でした。


実際に生えている茶葉を食べてみると、お茶特有のあの苦みがありながらさわやかな味わい。
また、無農薬無肥料の茶畑で成る葉と、有機肥料(年1回実施)の茶葉もまた違った味。


雨がさんさんと降っている中でしたが、夢中で茶葉を摘む私たち。
茶葉摘み用の機械を見せていただいたりもしましたが、茶畑の急な斜面を持って上がってやるには大変そう。


また後ろの山には、筍やわらび、ふきなどの多様な山菜が生えており、それらを摘みながら散歩もさせていただきました。

わらび


こんな体験、本当にないので、貴重で大興奮でした。
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お昼は善光園さんで、おにぎりやお手製おかずたちをいただきながら、参加メンバーも1人1品おかずを持ち寄り披露。

ご用意いただいたおかず、もちろんどれもこれも美味しいのですが、さらにファーマーズサポーターの皆さんのバラエティ豊かな料理、そしてばくばく食べる食べっぷりにも魅了されました。笑

そして最後に、茶葉加工所の見学。
有機栽培の茶葉のみを取り扱っているこの加工所は、現在3つの有機栽培農家さんで協力して運営。
機械による加工というと、全自動でというのを思い浮かべますが、ここは、思った以上に人の手を介していました。

温度、湿度、時間、回転数等、自然の環境に加え、目を離さずにコントロールする必要がある機械たち、複雑な工程の一つ一つに、茶葉加工の職人としての目と手触りを丹念に織り交ぜていくことで、畑からお客様へ届けられる茶葉になっていく。

増田さんたちはその機械のメンテナンスも自分たちでやっているそうです。
機械といえど、年間生産量1.5t、2番茶70kgたくさんの愛と手を込められているのを目の当たりにした見学でした。
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増田さんがファーマーズマーケットに出店する理由、それはお客さんの顔が見え、声が聞けるから。
東京への販売は、もちろん知名度を高めたいということがあるが、それだけではなく、そうやって販路が広がってみんなに認知されていくことによって、農家の活性化につながると考えている。
そして農家が活性化され、全体で有機栽培の茶葉を作っていくことができるようになれば、地球がキレイになる。


今日1日を通して、この増田さんの俯瞰力の高さと高い志とひたむきな努力にひたすら尊敬の念を覚えるばかりでした。
まだまだ書きたいことはありますが、この辺で。
これからは善光園ファンとして暮らして行きたいと思います。😊

写真の1枚は、豚しゃぶ梅ぽん酢新茶葉のせサラダ。(簡単ですがまずは茶葉をそのまま…)

茶葉の苦みと、甘みの両方を新タマネギや豚肉にパンチと深みを与えてくれます。
そしてもう一枚はスムージー。
グレープフルーツやりんご、パプリカとともに。爽やかな味わい。


そんな善光園さんは、青山Farmer's Marketに出店されています。


 

また、青山Farmer's Marketでの紹介ページはこちら
http://farmersmarkets.jp/vendors/zenkouen/

青山Farmer's Marketは国連大学前で毎週土日開催されています。
毎回出展されているお店も並びも違うので、楽しいですよ。😄

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