世にも奇妙な一日-スペイン全土での停電@バルセロナ

電話会議途中に、突然Wifiが落ち、おかしいなと思ったら旦那もやってきて、ビル自体が落ちているようだというところから始まったこの停電。

お隣さんと確認しつつ、チームに連絡すると、マドリッドオフィスの同僚も落ちていて、何ならスペインもポルトガルもらしいとのこと。

電話会議も出ている場合ではなくなって、一旦落ちついてごはんを食べようとなりお昼を食べる。
電話会議が詰まっていましたが、繋がったりきれたりを繰り返して結局接続断念。

どうしようもないので、何が起こっているのかを確認しに外へ。
1回目は、サンツ駅からスペイン広場へ。
幸い私のビルはエレベーターに閉じ込められた人はいなかったものの、通りすがったお隣さんによると、消防士が一軒一軒回って確認救助しているらしい。

外に出ると、人だかりでみんなスマホを片手に困っている様子。
ヌマンシア通りは、信号はかろうじて着いていたのですが、渋滞はひどい。
また、スペイン広場のあたりでは、信号がついておらず、警察官が指導して慎重にお互いに譲りながら往来していたり。公共交通機関はバスのみが稼働していて、それ以外はストップ。



一体何が起こっているんだろうか、真剣にサイバーアタックでは、テロでは、爆弾が来るのでは等いろいろ頭を巡りますが、
それにしても地元民たちは、ランチをゆっくり食べていたりバーでお酒を飲んだり、またはうちのパティオでは日光浴する強者までいました。

私は本でも読もうかと思って開いて5分で寝落ち。

そうこうしているうちに、2回目の散歩。
今度はディアゴナルからパッセージュダグラシアの方に向かって歩いて行き。
こちらは十日の表参道ばりの人通り。
ATMに行列ができていたり、数少ない電気はなぜか通じているお店や、通じてないスーパーも行列で人だかり。

徒歩で帰ろうとしているのか、またはもう帰ることを諦めたのか、
ファーストフードやレストランなどは軒並みスタッフの人たちが入り口に座って待っている状態。

私たちは念のため、雑貨屋さんで蝋燭を購入。
あんまりみんなでよってたかって買ってる雰囲気はなかったです。

暗くなる前に夕食を、とありもので済ませましたが、だんだん暗くなっていくなかで、これはどの程度続くのだろうか、壮大な実験なのでは。
とかあることないこといろいろ考えてまた寝落ち。

というわけで、結構早くに就寝。
夜中の2時に、一斉に電気がつき、アラームが鳴り、というので起こされ、電気が回復したことを知る。

このまま一日の休日まで続いたらいいのにと淡い期待を抱いていましたが、そんなに上手くはできていないみたいでした。

しかし、ありえないこと、の定義が揺らぐくらい、ありえないことがいくらでも起きるのだなと。停電がこんな規模で起きるなんてまさしくありえないレベルなんですが本当に起きました。

スペインで大規模停電と、一言で言えばそれまでなんですが、実際問題、電気にいかに依存しているのかを思い知らされ、電気がないと生活もビジネスも何も成り立たない、(家によっては調理すらままならない)ということを思い知らされました。付き合い方と準備の仕方を考えねばと思います。

原因はまだわかっていないですが、人為によるものでないはずがない。

世にも奇妙な一日でした。

コメント

人気の投稿